2007年05月22日
ピアニスト 백건우( ペク・コヌ)
日本ではグンウー・パイクと言われていますが、本当の名前は백건우ペク・コヌと言います。日本で「パイク」と呼ばれているのは多分ローマ字で書かれている「Paik」という苗字からきているのでしょう。
1946年韓国ソウルに生まれ、15歳の時ジュリアード音楽院で学び、ニューヨークで活動した後、1982年からフランスを拠点に活動している韓国が世界に誇るピアニストです。

生まれて初めて백건우さんのピアノに大きな衝撃を受けたのは
私が中学3年の時に見た演奏会でした。
いいな~、あんな演奏が出来るなんて、、、それからずっと憧れの存在でしたね(^^)
その백건우さんにお会いできたのは2002年でした。
NHKの招請で大阪、名古屋、東京で韓国のKBS交響楽団との共演が行われたとき、コーディネートをまかされご一緒しました。
いま考えてもあの一週間はまさに夢のような(?)至福の時間でしたね。
백건우さんの演奏は繊細で透明感に溢れています。
しっとりと心にしみ込んでくるような心地よさ、、、と思えばスケールの大きな曲ではピアノの音がどこまでも広がっていくような高揚感
たっぷりの演奏を聞かせてくれます。
そしてどちらの音もとても優しいんですよね。
どうしてこんなに優しいんだろう?ってずっと思っていましたが、
実際お会いして、その理由がちょっと分かったような気がしました。本当に大らか方だったんですよね!!!
ピアニストって結構神経質な人が多くて、練習するとき周りを人が
歩き回るのは普通考えられないのですが、백건우さんはスタッフが舞台を忙しく動き回っても余裕の表情で気持ちよく練習をなさって
いました。
そのリラックスした姿に驚き、“超”がつく凄い演奏にタメ息!
またオフ・ステージではいつも奥様を同伴されていましたが、
お二人の近くにいると백건우さんの奥様を思う優しい気持ちがとてもとても伝わってくるんです。あの演奏の優しさは人柄なんだ、、、
まじかで過ごした一週間の間、何度もそう思いましたね。
そして、目の前で聞いた(目の前と言っても舞台裏でしたが^^;)
ピアノ演奏は大感激の連続でした。
ラフマニノフのピアノ協奏曲が大好きで色々なピアニストの演奏を聞いてきましたが、백건우さんのラフマニノフは人を圧倒する迫力を持ちながら最後まであたたかさが途切れません。
というよりあたたかな気持ちが大波のように次から次に押し寄せてくる感じ。まさに打ちのめされるような演奏でした。
そして、ラフマニノフの壮大な演奏に続いて、フォーレの無言歌の
ピュアな演奏が始るわけです。
「天から聞こえてくる音色」とでも表現したくなるような、、、
気づいたら涙がこぼれていました。
直接お会いし、生の演奏を聞いてから、いままで以上に백건우さんのアルバムをよく聞くようになりましたね。
たくさん素晴らしい演奏CDがありますが、私のお勧めは下の二枚(どうしても一枚にしぼれない^^;)。
「ラフマニノフ ピアノ協奏曲全集」と「フォーレの無言歌」です。
ぜひ聞いてみてください!


インタビューの時、歌ってくれたんです。